労災保険の目的とは?
労災保険の目的は2つあります。1つ目は従業員が怪我した時に治療費を補償して、1日でも早く仕事に復帰させることです。2つ目は従業員の家族の生活を守ることです。つまり、労災保険は働く従業員やその家族にとって、無くてはならない存在ということです。では、どのような時に労災保険の給付を受けることができるのでしょうか?
それは、仕事中や通勤途中で事故や怪我にあった場合、仕事が原因による疾病や障害が起きた場合、仕事中の事故で死亡してしまった場合などです。要するに、仕事をしなければ起こらなかった事故や怪我や障害や病気、死亡にいたるまで、すべてが労災保険の対象になるということです。
労災保険は人を雇う側の企業が加入させるべき保険ですが、すべての企業において人を雇う場合は加入させる法律上の義務があります。つまり、人を雇っているのに労災保険に加入していないということは違法行為にあたるということです。
つまり、労災保険は任意的に加入する保険ではなく、人を1人でも雇った時点で加入する強制的な保険ということです。労災保険のような従業員やその家族を守る保険に加入することが法律で義務付けられているからこそ、一般市民が安心して働くことができるのです。
稀ではありますが、規模が小さい会社などでは労災保険に加入していない・・・なんてケースも実際にあるので、もし怪しいなと少しでも思ったら、労災保険に加入しているのか確認してみましょう。