労災保険は安いだけじゃない

震災の復興や東京オリンピックのためににわかに活気が出来てきた業界が建設業界です。人材不足が叫ばれる中で建設業に多いのが一人親方です。一人親方とは事業主でもあり、労働者でもある特殊な形態の事業者を指します。これはほぼ建設業にだけ見られる形態であると言えます。

とはいえ、建設業は危険なリスクを背負っている職業ですので、当然労災保険への加入が勧められています。最近では、労災保険に加入していないと仕事を請け負わせないという元請けが多く、一人親方でも労災保険への加入が迫られています。とはいえ、できるだけ安く労災保険の支払いを済ませたいというのが本音です。では、どうすれば労災保険を安く済ませることができるのでしょうか。

実は、一人親方が加入できる労災保険の補償内容はどれも同じです。補償内容が同じであるなら、当然保険料にも差が出るはずはないのですが、実際には一人親方によって労災保険の保険料に差があります。なぜこうしたことが生じるのでしょうか。

理由は一人親方が加入できる労災保険は、どこかの組合を通して加入しなければいけないということです。つまり、組合によって年会費や手数料などが違いますので、その差がそのまま労災保険料の差を生み出すわけです。 そこで、できるだけ安く済ませたいのであれば、まずは徹底して調べる必要があります。インターネットでも簡単に一人親方が加入できる労災保険を扱っている組合を捜すことができますので、電話するなどして、労災保険料を比較することが大切です。